20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2020年1月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.105 初めての採卵で全滅
今回は採卵の話から脱線してます。多嚢胞じゃない人には関係ない話題なので飛ばしていただいても大丈夫です!
ドリリング手術について調べる
自分が多嚢胞だと知ってから3年近いけど、ここまで全く聞いたこともなかった「ドリリング」という治療法…。
それって一体何ぞや??と即ネットで調べまくりました。簡単にまとめるとこんな感じ。
- 腹腔鏡手術で、卵巣にレーザーで何か所か穴を開ける
- 8割の人が自力で排卵できるようになって、自然妊娠が可能
- 効果は数か月~数年(だいたい半年くらい)
- 数日~1週間程度の入院が必要
改善されなかった2割でも、薬が効かなかった人がクロミッドだけで排卵するようになったりと一定の効果はあるそう。更に直接お腹を見るから、癒着や筋腫など不妊に繋がる物があればついでに取ることができる。
デメリットは手術自体のリスクと、そこまでしても何の効果も無いかもしれないこと。
実際に手術を受けた人のブログも色々読んで、結果…
何て私にピッタリな治療法!!
もうこれしかない!!
と、一目惚れみたいに気に入りました。(って言うのも変だけど)
1回の手術で8割が自然排卵って、めちゃくちゃ成功率高くない??って。
だってさ、体外受精だと1回に数か月かかって、妊娠どころか移植までいける確率が半分以下でしょ?(卵1個で胚盤胞まで培養したときね)全滅したらそこで終わりで、何も残らない。リスクで言ったらOHSSで入院する人だっているし。費用も助成金で全額賄えないし。通院ペース多くて仕事も大変だし。薬漬けでしんどいし。
それだけ頑張って妊娠出来ても、体外だと「自然に反してまで」とか、なんやかんや心無い事言う人いるじゃん。
その点ドリリングは、自然妊娠のチャンスですよ。
もし自然排卵が確認できれば、通院も薬も必要ない普通の”妊活”が出来るってこと。その生活、今と比べたら夢のようじゃない…?
(シオリは放っておくと3か月以上生理こないので、「月1回のチャンス」なんてそれ自体が憧れでした。)
それともう一つ思ったのは、入院と手術をするなら保険が下りるんじゃ?ってことと、高額療養費制度が適用されるんじゃ?ってこと。ここには書いてなかったけど、前に子宮外妊娠で腹腔鏡手術+6日入院した時は医療保険で40万以上下りたんです。心配性のシオリは20歳頃から自分で手厚い保険かけてて、入院費だけでも出ればかなり貰える…。高額療養費も使えれば、治療費払うどころかプラスになる可能性あるんだよね。
もしそうなら何も効果なく終わってもショックは少ないし、うまくいけばラッキーくらいの軽い気持ちで挑戦できるじゃん、なんてゲスい事も考えていました。
※ドリリングが病気の治療とみなされるかどうかは結局確認しなかったので、実際のところはわかりません!
ちなみに手術自体に対する恐怖はなかったのかというと、1回経験して流れを知っている分不安は少なかったです。前回の術後2日間は控えめに言って地獄でしたが、辛さのピークは必ず終わるってことがわかってるから何とか耐えられるかと。それに今回の採卵が控えめに言って拷問だったので、次にどっちを選ぶかって言ったら自然妊娠の可能性がある方に賭けたかったです。
(お暇があれば…腹腔鏡手術後の話→当日/2日目 採卵→①/② 見て下さい~)
…そんな話をノートにまとめて、帰って来たユズオに相談。
相談の結果、ユズオもこの方法を試すことには賛成。やっぱり採卵で全滅というのが想定外でショックだったから、同じことを連続でやるっていう気分にはなれなかったんです。
2人の意見が一致したとなると、もうドリリングに方向転換する気満々!
次回の受診時に先生に相談して、手術が出来る病院への紹介状を書いてもらうことに決めました。
と…ここまで書いてきましたが、実は最終的にギリギリのところでドリリングは中止して体外受精に戻ったんです。なのでこの先ドリリングの体験談は出てきません。(それが知りたいんだよバカ野郎!って方がいたらごめんなさい)コロナの影響も大きかったんですが、転院先の先生の話を聞いて納得した上でキャンセルすることにしました。この先は、あんなに気合入ってたくせに何故やめたのか?っていう理由をお話していきますね。
No.107に続きます。