20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2020年4月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.115 説明会①
そういえば今更だけど…このブログでもコロナの世界に入ってきましたが、基本的にイラストのマスクは省略しています。皆マスク付けたら表情わからなくなっちゃうし。
SNSのイラストでも[※マスク省略]って注意書きよく見るけど、それ毎回書かないと「この時マスクしてなかったのか!」って文句つける人が本当に現実に居るのかなぁ。居るんだろうなぁ…。世知辛い世の中になったもんだなと思いますよね。…ってことで、いちいち毎回は書けないけど本当はマスクしてますからねー。って、ここに書いておきますね。
↓ここから本編ですー。
驚きの費用
さて、気になる体外のお値段はというと…
●刺激の薬代ー10~20万円くらい
これは個人差が大きいところだからやってみるまでわからないけど、逆に言えばどんなに自己注射たくさん使った人でも最大で20万程度ってこと。採卵前から天井知らずの出費…なんてことにはならなそうです◎
●採卵代ー19万円
静脈麻酔も含んでるし、このうちの3万円は個室の日帰り入院代。(冷静に考えるとめちゃ高い部屋だね)
だから採卵代は実質16万円(+税)!! 2人で「えっ?安っ!!」ってつぶやいちゃいました。
卵何個以上でいくら追加っていう情報が書いてなかったので聞いたら、何個でも同一料金だそう。1個でも30個でも16万円。シオリは多嚢胞なんで、これはかなり安心&ありがたいです。
●顕微授精ー5万円
●凍結+1年保存ー4万円
培養までは採卵代に含んでいて、胚盤胞になった時点で凍結代が発生。凍結の延長は1年1万円でした。これも安い。
●融解胚移植ー8万円
アシステッドハッチングも標準で込み。それも他の病院では電気メスなどで切り込みを入れるAHAが多いらしいんですが、[ただでさえ繊細な卵に熱を加えて影響が無いとは思えない]という考えで、顕微の時に使う針の先で慎重に切り込みを入れているとのことでした。実際どっちがいいのか素人にはわからないけど、そこまで説明してくれることに好感持てる。
胚盤胞移植だとおびただしい量の薬が必要なイメージだから別途の薬代も気になってたけど、「薬を含んでも移植周期で10万はいかない」とのことでした。これも心配だったから安心。
ということは…うちの場合は、採卵から移植まで全部コミコミで45万くらい見ておけば大丈夫そう。
自然周期とか低刺激の体外ならもっと安いところはあるけど、卵が何十個取れてもこの値段っていうのは本当凄いと思う。
これなら採卵まではほぼ助成金内でおさまりそうだし、「大金払って全滅で終わる」っていう虚しい結果にはならない。それなら気軽に挑戦してみようと思えました。
ちなみに、何でこんなに安いんですか?って聞いてみたところ…
川口:営利目的の病院ではないから、必要経費しか頂かないからね。まぁその分、専門クリニックみたいに最新機器が揃ってるわけじゃないし症例も多くない。だからって成功率は平均と変わらないし、私たち培養士が居てちゃんと管理してるから。
と…。確かにそうだよな、と思いました。有名な病院は最新技術や腕のいいスタッフを入れてお金がかかってるのもあるだろうけど、1回100万払ったら成功率が30%も40%も上がるってわけじゃない。
不愛想なスタッフに傷ついたりお金の心配したり、そういうストレスが無い事の方が我が家にとってはよっぽど大事だなと。
それと、もう一つのメリット。
ハイリスク妊婦も扱っている病院な以上、今後コロナがどうなろうが病院が閉まることはない。コロナの影響で採卵が出来なくなるような事は絶対無いから気にしなくていいとのこと。
個人病院だともう新規の採卵は中断しているところがあったり、ネットでは不妊治療は不要不急か?っていう論争があったりしてた時期だったので、これも大丈夫と言ってもらえて安心しました。
採卵のスタートはいつ?
今が4月の半ばで排卵直後(順番前後して次の記事で書きます)だから、4月末にリセット→GW中にプラノバールでリセットするのは間隔が近すぎて出来ない。
連休明け最初の受診はD10頃になる予定だけど、まだ卵が育っていなければその日から刺激スタートOK。もし卵が目立ってきていればキャンセルで次の周期からスタートすることになるそう。
…って、早ければ初診含めて4回目で体外を始めるって形です。
えー、こんなスピーディーでいいの…!?!?
転院したら初診待ち・説明会待ち・基本検査やり直し・準備周期となんやかんやでスタートまで半年近くかかるのを覚悟していただけに、順調すぎて逆に怖いくらい…。
まぁでも実際始めてみたら、「やっぱり不妊専門病院の方が良かったかなー」って不審に思うことも何回かあったんですけどね(^^;)それはまた今後…。
とにかく。こうして最初は気が乗らなかった採卵も、川口さんの丁寧な説明のおかげですっかり前向きになれたのでした。
ここまでの治療費総額…¥760,938
No.117に続きます。