20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2020年12月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.197 妊娠から流産までの体調変化
病院で流産が確定してから手術までの3日間は、とにかくだるくてだるくて。家事も仕事も効率よく動くことが出来なくて、ひたすらボーっと過ごしていました。
無くなってきてた吐き気とか子宮が引っ張られる感じが急に戻ったりもしてたから、まだ胎嚢が育ってるのかなー。もういいのに。と思うとまた虚しくなったり。
でも精神的には意外と元気というか…流産した事実を淡々と受け入れていて、泣くこともほとんど無かったです。
1つはフライングの時点で、この濃さでは産めないだろうと薄々思って最初から覚悟が出来ていたこと。それともう1つ…
シオリは過去2回の子宮外妊娠で片側の卵管を失っていて、もし次もそうなったら卵管が両方とも無くなる(=体外以外での妊娠が不可能になる)可能性が高いのがずっと気がかりでした。
でも今までの運の悪さを考えると「どうせ次もそうなるんじゃないか」と…なんなら「世の中にはちゃんと子宮の中に妊娠出来る人も居るらしい」くらいに思ってたので、実際に子宮で胎嚢が確認できた時にそれだけで十分すぎるほど安心したんです。
それに子宮外の手術だと、まだ生きている赤ちゃんを産みたいのに殺さないといけないのがものすごく辛かった。それに比べたら今回は、もう死んでしまったんだから仕方ないんだと思える分、何倍もマシでした。
ユズオも同じような感覚だったので、一緒に泣いたり落ち込んだりは無く、普段通りに笑いあって生活していました。
冷たいと思われるかもしれないけど。
手術も麻酔も初めてじゃないからそこに対する恐怖や緊張感もなく、2日前になっても「手術明後日かー。実感無いなー。」前日になっても「明日かー。実感無いなー。」しかなかったんだけど、さすがに緊張したのか前日の夜は1時を過ぎても眠れませんでした。
布団の中でお腹をさすりながら「明日でお別れだね」って呟いてみたけど、もちろん反応は無く。
今思えば悲しみにフタをして逃げてただけなのかもしれないけど、虚しさ以外本当に何の感情もなくて。
ただただ無。
そんな気持ちのまま手術の日を迎えました。
ここまでの治療費総額…¥1,282,590
No.199に続きます。