No.101ー採卵１回目⑥ 騙された採卵体験記(後編)

20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。

※過去４年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから

★２０２０年１月頃のお話です。

★前回のお話は…No.100騙された採卵体験記(前編)

突然の激痛

消毒が終わったら麻酔をかけるからと言われ、安心しきっていたところで突然始まった採卵。

針が卵巣に刺さる瞬間のブツンッていう重い感触が頭に響き、声を上げずにはいられない痛みでした。

シオリ：えっ！？痛っ…ヴっ…えっ？？

ちょっと待って、何が始まってる？？麻酔…？

痛い痛いと言いながら、頭の中は完全にパニック状態。

左側に立っていた看護師は、痛いねー、痛いねー、と言いながら、ずっと腕をさすさす。すごい優しいんだけど、ちょっと待ってくれ。痛いねとかじゃないやん。

やっとの思いで、「あの！麻酔かけるんじゃないんですか？！？！」と聞くと…
看護師：ごめんねぇ、もう麻酔かかってるの。

は？？？

どう考えてもかかってないんですけど？

あれ？静脈麻酔＝意識無くなるって認識が間違ってた？(そんなわけない)

もしかして勝手に局所麻酔に変えた？…だとしても「麻酔します」とは誰も言わなかったし、その感覚も無かったけど？？

継続する強い痛みでパニックになりながらも、頭の中は病院に対する不信感でいっぱいでした。

痛み倍増

痛い痛いと言いながら涙目で耐え続けるも、何でか全然終わらないんですよ。たった１個しかないのに。

これいつまで続くんだ…と思っていたら、先生が「ちょっと、こっち押して」とボソッと。

すると両サイドに立っていた看護師さんが下側に移動し…２人がかりでお腹をギュウギュウ押し始めました。

どうやら卵が取りにくい場所にあって、針を刺したまま中で何回も角度を変えてか刺しなおしてか、何かゴチャゴチャやってたみたいです。そりゃ痛いわ。

次は針刺したままお腹を押さえつけて同じことをやるもんだから、もう痛いどころの騒ぎじゃない。

もうね、拷問でした。

強すぎる痛みに訳わからなくなってきて、更にパニックに。

（この痛みを例えるなら…って考えてもなかなか難しいけど、種類的には卵管造影で詰まりがあった時の痛みが１番近いかなと思います。いつ終わるかわからない辺りも。）

とにかく、痛い。ヤバい。

途中から不整脈で心電図の機械音が何度も飛ぶようになり、看護師から「深呼吸して！！」と叫ばれ…

地獄みたいな空間でしたね。

片側の１つ取るのに５分以上かかったと思います。

やっと終わった…とゼェゼェいっていると、休む間もなく

先生：はい次、左ね。(ぶすっ)

あぁぁぁぁあああ！！！泣

もういい…左の卵もういらないです…と本気で思いました。でもこの一つこそが、我が家に来てくれるベイビーちゃんかもしれないと思うと、頑張らないわけにいきません。

右よりはスムーズに(お腹を押すことなく)取れましたが、めちゃくちゃ痛いのは痛い。

どう考えても無麻酔だろコレ…ふざけんなよ…と、最後の方は怒りに満ちていました。

※必要以上に不安をあおるような体験談になってしまってますが、採卵でここまでの痛みは滅多に無いと思います。このあと懲りずに別のクリニックで局所麻酔の採卵３回しましたが、痛みは一瞬で生理痛くらい。Cクリニックは静脈麻酔が基本だから痛みを軽減させる気も技術も無い事と、多分針の太さも違います。だからこの話は「おかしな病院に当たったら最悪こうなるよ！」くらいに思って下さいね！