20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2020年10月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.165 BT1-BT3
BT4
胚盤胞移植から4日…そろそろ着床が始まってるかという気になる時期ですが、この日はシオリ両親+ユズオの4人で旅行でした。
朝5時前にトイレに起きたついでにそのまま準備開始。新幹線で静岡駅まで行って、そこからはずっと親が運転するレンタカーだったから移動が楽で嬉しい。お腹が響く感じで重苦しいから、荷物持って歩き回るようなプランにしてなくて良かった…。
昨日までは調子悪かったから心配してたけど、旅行でテンション上がってるせいか元気いっぱい。妊娠してる“かも”とはいえ、この時期に色んなものを控えた方がいいとはそんなに思わない派のシオリ。
更に途中で寄った神社で引いたおみくじがまさかの凶で、「しばらく願いは叶わないから諦めろ」みたいな内容だったんです。それを見た瞬間、
あーー、今回はいける気がしてたんだけど無理っぽいなー。・・・うん、まぁいっか。きっと今じゃないんだ。
と思って、いい意味で諦めたというか、なんかスッキリしたのもあって。だから「これしたら妊娠に影響するかも…」とかいちいち考えずに、めいっぱい旅行を楽しむことに。
お酒を飲んで、お寿司を食べて、卓球で汗だくになるまで激しく動いて、熱い温泉に長く入って…避妊なしの仲良しも。(精子が着床を妨げるから控えた方がいいって説がある) 妊娠してたら絶対出来ないことをやりたい放題で過ごしてました。
ただ、不思議とお酒が全然入らなくて。
シオリ(と両親)は酒豪と言われるタイプで、すごい飲む方なんです。この日の宿も両親の希望でオールインクルーシブだったから、ウェルカムワインに始まり湯上りビール・モーニングスパークリングワインなんてのもあって、滞在中は常に飲み放題。
普段だったらここぞとばかりに飲み続けるんだけど、なんと…着いてからチェックアウトまでで、ちょっと無理して2杯しか飲めませんでした。
最初焼酎飲んでたんだけど、途中から全然飲める気がしないし足が震えてきて。でも両親には移植後だってことを伝えてなかったし、飲めないなんて言ったら間違いなく過剰に心配されるので「これ?ウーロンハイだよ~」って言いながらずっとウーロン茶飲んでました。
うーーん、こんなこと今まで無かったし、やっぱ妊娠・・・無くはないんじゃ…?ってちょっと思っちゃう。
BT5
夜更かししたのに夜中何回も起きて、なかなか寝付けないまま早起き。母と朝日を見ながら温泉+散歩して、全然寝てない割には元気いっぱいで、症状も特に無し。
この日の観光中…港の商店街をぶらついていたら、ドライフルーツとナッツを売ってるお店が。ナッツ買おうかと思って見てたら、「これ食べてみて―!!」って茶色っぽい果物の欠片を手に乗せられました。
これ何ですか?って聞いたら、「おすすめのデーツだよ!」って。
確か前に1回だけ食べたけどすごい嫌いだったイメージしかなかったから、正直…うわぁ・・・・・よりによってデーツ…。無理だー…。と思って。
でも返すわけにもいかないし、目の前でユズオに渡すのもなんか感じ悪いし。
まぁ大人なんだから、こんな小さい欠片くらい我慢して食べよう…くらいの感じで、嫌々口に入れたんです。そしたら。
えっ何これ…?
美味しいいいいいいーーーーっ!!!
こんな美味しいドライフルーツがこの世にあるの?! ってなるくらい感動して。絶対欲しくて、でもけっこう高かったから1番小さいパックを買いました。
じゃあ私が嫌いと思ってたのはデーツじゃなかったのかな。いや、デーツだったと思うんだけど…でも美味しかったし、この何年かで味覚が変わったのかなぁー。
そう思いつつ移動中に、そもそもデーツとは何なのかを調べてみたら…なんと!
デーツには妊娠中に必要な栄養素がたっぷり含まれていて、イランでは妊婦が毎日食べると丈夫な子が産まれてくるという言い伝えがあるそうです。
これにはユズオと2人でびっくり。
これはもしかして…いや確実に…今妊娠してるから、体が無意識に欲してる説なんじゃないか??(嗜好が変わってるのもそのせい?)
だとすると昨日お酒が入らなかったのも納得いくし……本当の本当に、今回は妊娠しちゃってるんじゃないの…???
そう考えると急にそうとしか思えなくなって、ドキドキが止まりませんでした。
ここまでの治療費総額…¥1,246,302
No.167に続きます。