No.65ー手術は突然決まる

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20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。

※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから

★2018年7月頃のお話です。

  • 前回のお話はこちらから→No.64
  • この周期をはじめから読む→No.52

♡ここまでのあらすじ

タイミング周期で妊娠したものの、5週で2回目の子宮外妊娠が確定。転院当日に子宮掻爬の手術を受けました。その翌日、腹腔鏡手術をすることが決まり緊張…。

10:30

改めてナミナミ先生が手術の説明に来ました。全身麻酔のリスクは昨日の子宮掻爬とは全然違い…死亡する確率など、怖い文章が並ぶ書類にサインしないといけません。

そっか…手術中に死ぬかもしれないんだよな…。

赤ちゃんを殺す為の手術なんか受けたくない。でも放っておいたら卵管破裂で自分が死ぬかもしれないし、赤ちゃんが助かる可能性はどのみち無い。

どうしてもやるしかないんだよなー…。

何でこんなことになってるんだろう?

みんな当たり前のように産んでるのに、何で。

12:00

昼食の時間になると、また周りが騒がしく。

ごはん、いいなー…。

でも手術が近付いてきた緊張で、もうお腹すいてるのかどうかも感覚がない。

ユズオは絶飲食の私に気遣って、病室では一切水分も取らずに過ごしていました。優しい。

13:00

お腹の痛みは強くないけど頻繁にあって、子宮外妊娠のせいか昨日の掻爬のせいかわからない。

トイレは自力で行けるけどフラフラする。

まだ手術時間が決まらない。

暇だけど手術の事を考えると気が落ち着かなくて、テレビを付ける気にもなれない。

14:00

見回りの看護師さんに手術時間を聞いても、まだ全然わからなくて16時過ぎくらいまで決まらないかも…とのこと。

シオリ
シオリ

さすがにお腹すいたでしょ。

私の事は気にしなくていいから、今のうちに食べてきたら?

ユズオは私を見送ってから食べに行くつもりだったみたいだけど、それまで絶食に付き合わせるのは申し訳なさすぎる。

ユズオ
ユズオ

そうだね…なるべく早く戻るけど、何かあったら呼んでね!

財布だけ持ったユズオを送り出した、約3分後。

看護師:シオリさん!急だけど今すぐオペに決まった!旦那さんごはん行っちゃった?呼び戻して!すぐ準備していきますからね~。

えっっタイミング悪っ!

急いでユズオに連絡すると、ちょうど食堂に着いたところでまだ注文前。ギリギリセーフでした。

手術の予定ってこんなに突然決まるものなの??…

緊張と不安で一気に変な汗が出てくる。

手術の準備

ユズオが病室に戻ってきたタイミングで、ナミナミ先生が入ってきました。

先生:呼吸器の検査をまだしてなかったので、今から採血します。腕は手術の点滴しないといけなくて使えないから、足の付け根から針刺すからね。

足の付け根から採血っ?!?!

無理無理無理!!!怖い!(涙目)

ユズオも横にいるのにさっさとパジャマを下ろされ、パンツ丸出し。普通に恥ずかしい。

シオリ:えっ…ちょ待っ…絶対痛いですよね?

先生:はいはい、もう時間ないから。ブスッ。

昨日から痛いことばっかりなので慣れてきたのか、騒ぐほど痛くはなかったです。(腕からの採血と同じくらい)

でもめちゃくちゃ怖かった…。

そのあと看護師さんに渡された手術着に着替え。トイレを済ましたら、準備が整うまで待機。

(ちなみに採血で呼吸器の何がわかるのか&そんなにすぐ結果が出るのか などは何もわかりませんでした)

手術室に移動

看護師:シオリさん、じゃあ行きましょうか。

車椅子に乗せてもらい、ユズオも一緒に手術室の前まで行きました。

ユズオ:頑張ってね。

シオリ:うん…行ってきます!

少しだけ手を握り、ユズオとはそこでお別れ。

これが最後の会話だった…なんて事になったらどうしようかと思うと、また不安が増しました。

昨日の掻爬は簡素な処置室みたいな部屋だったので、ちゃんとした手術室に入るのは人生初。

緊張で何も考えられなくなっていました。

No.66に続きます。

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