No.304-長い不妊治療を卒業した日

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20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。

※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから

★2021年7月頃のお話です。

★前回のお話はこちらから→No.303 卒業保留

体温 37.10

夜中1回もトイレに起きずに朝。2時間おきに起きる日が続いてたのが、急に頻尿治ったみたい。朝一の強い吐き気も感じないし…それはそれで、やっぱ順調じゃないんじゃ?って不安に。つわりの重さと関係ないとは言っても、気になるもんは気になる。

卒業保留になってからちょうど一週間がたつ8w3d、再受診の日でした。

大丈夫と信じたいんだけど、「育ってないね…今回は残念だけど…」って気まずそうに言われて終わるんだろうなって覚悟してるのが半分。どうしても悪いイメージが消えない。

病院ついたら混んでて、40分くらい待った。飴で吐き気を紛らわせながらぼけーっと待つ。

7w3dは12mm以上で卒業って言われてたのが9.6しか無かったんだけど、8w3dでは18mmが合格ラインと言われていました。それから色々調べてみたけど、どれ見ても8w3dで18mmって割と大きい方っていうか、少なくとも最低限必要のサイズとは思えないんだよなぁ。

しかも前回が小さめだったんだから、めっちゃ急成長しない限りそこ超えるの厳しくない??

っていうのをふまえて15mmあれば充分だろうと判断して、自分の中の目標値を15mmに(勝手に)設定しました。

しばらくしたら不安もなくなり緊張感0。なるようになるさ精神でぼけーっと内診台へ座ると、先生からカーテン越しに「今日は18mm以上でね…」って言われる。もういいって…。

うんざりしつつモニターを眺めてたら、胎嚢が映った瞬間、二頭身に手足が生えた人の姿が見えた。と同時に あっ、いけたやんって直感でわかる。前より明らかに大きい!!

先生は淡々と角度を変えながら心拍を探して、先に心音聞かせてくれる。前回より速くて、しっかり力強くなった気がする。

肝心のサイズは17.6mmでした。

成長すごくない!? 安心して卒業できるのはもう間違いないので、一気に全身の力が抜けてホッとした。

画面を拡大したら赤ちゃんが横向きに写ってて、心臓の動きもよく見える。ここが頭でお尻、お腹…て一通り説明されたあと、また丁寧にサイズを測り直して今度は17.5mm。

これなら普通にクリアでいいでしょって感じなのに先生は浮かない雰囲気で何かぶつぶつ言ってると思ったら、

先生 うーん。17.5かぁ・・・でも四捨五入したら18ミリ・・・。うんまぁご卒業でいいんじゃないですかね…。

四捨五入って何やねんwww どこまで18mmにこだわるんだよ!?

四捨五入のくだりがツボに入ってしまい、時間がたつにつれてじわじわきてヤバい。診察室に戻ると先生は隣の診察室で別の患者さんの診察をしてて、戻ってくるまでしばらく待ち。

机に置いてあった持ち帰り用のエコー写真は相変わらずよくわからないジャミジャミした拡大写真で、カルテに貼ってあるのは拡大なしで人の形がよくわかるベストショットだった。

え…そっちがいいんですけど。何を思ってこの変な写真をくれるんだろうとか思っちゃう。

その時の写真がこちら。

何が何だかわからんよね…

(実際見たイメージを絵にして残しといたのが右)

戻ってきた先生は、「うん、今日ご卒業で良いと思いますよ!」と急に明るいトーンで言いながら入ってきた。(情緒どうしたん?)

先生 じゃあ、紹介状書きましたから。(いつ?)

はい…おめでとうございます。

今まで1回もおめでとう言われたことなかったけど、最後の最後に言ったかどうかも確証がないレベルの小声でぽそっと祝われて終了。そこだけはせめてハッキリ言ってほしかったよ。いや別にいいんだけどさ。

最後は感極まって「先生ありがとうございました!!」って涙、涙の卒業・・・みたいのは全くなく、ずいぶんぬるっとした終わりでしたね…。

しばらく待って紹介状が出来上がり、受付のいつものおばちゃんはとっても優しい笑顔で「おめでとう!!」って送り出してくれました。

■お会計…¥4000 (紹介状代1000円)

はい、最後ぬるっとしてたけどついに卒業です!!!

いや長かったよ。

正直本当にしんどくて、何度も心が折れて泣きながら続けてきた4年半でした。

その後の妊娠期間はというと、産科に移ろうが安定期に入ろうが臨月に入ろうが関係なく、「いつ突然終わるかもしれない」という不安がずっとずっと消えませんでした。ユズオと出産準備をする時も「この子がもし産まれたらさぁ」って最後まで言ってたし、友達に報告する気にもなれなくてほぼ誰とも会わないまま。

そんな不安とは裏腹に、どうしたんだってくらい何もトラブルが無く安定した妊婦生活を送り、無事に出産。

妊娠までが大変だったので、ずっと自分は妊娠・出産にとことん向いてない人間なんだろうなぁと思っていたんですが、どうやら出産には向いてたようです。(驚くほど安産だった)

おいせちゃんも特に問題なくすくすく育ち、もうすぐ2歳になろうとしています。

最近は2人目をどうするか考え始めましたが、妊活どころか未だに生理が再開してないので奇跡の自然妊娠なんか夢のまた夢。笑  また採卵から頑張るしかなさそうです。わかっちゃいたけどね

本格的な治療を再開したらそれも書いていこうと思っていますが、一旦ここで区切りにしたいと思います。

長いことお付き合いいただき、ありがとうございました!!

とはいえ更新はやめないけども。

次回はここまでの治療にかかったお金の話のまとめや出産レポなども書いていこうと思います。が、それは年明けになってしまいそうなので…

皆さん、よいお年を。

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