20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2020年5月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.124 採卵前の体調
点滴に時間がかかる
採卵前に病室で点滴のルートを取るため若い看護師さんと一緒に入って来たのは、(白衣を着てたから)女医さん…?こういう作業はだいたい看護師がやることだと思ってたから、なんか意外。
でね。シオリはとにかく血管が出にくくて、一発で取れたことはほぼ無いんです。いつも数回の失敗は想定内だけど、ただでさえ痛いのに下手な人に当たると更に痛い!虐待受けたみたいな大きい痣が何日も残ることもあります。
ちなみにユズオは常に血管浮きまくってる人で失敗されたことが一度も無いから、大変という意味がわからない様子…(うらやましい)
前までは向こうが諦めて選手交代する時まで我慢するしかないと思ってたけど、最近は「先に釘をさしておく」という図々しさを覚えました。
シオリ:すみません、私いつも血管出にくくてなかなか取れないんで、もし何回かやって無理そうだったら得意な人に代わってもらいたいです。
すると女医さん、「あぁ…まぁ私は別に大丈夫ですけど?」みたいな空気でした。おー…だいぶ気が強そうというかプライド高そうというか。
なーーーんか嫌な予感しかしないまま始まった挑戦は…
1回目、左。失敗。
2回目、右。失敗。
向こうも「これで決めたる」みたいなプレッシャーが強いのか、針刺した先でけっこう粘るんですよ。針を抜かずに中で左右に向き変えて血管探してるの。めっちゃくちゃ痛いやつ。
これで諦めてくれないかなー…と思いつつ黙って我慢していたら、
女医: ・・・。やっぱりさっきの左の方が良かったと思うんで、もう一回同じ所から入れます。
え?いや、さっきあれだけ粘ってダメだった所でもう一回やってどうなる?いいからもう諦めてよ~何で他の人呼ばないの~(泣) っていうか一言も謝らないのすごいな???
からの3回目、左。失敗。
さっきより長時間、中で何度もギコギコ…あまりに痛くて、ちょっと泣けてきました。涙目でユズオの様子を見ると、ドン引きしつつ心配そうな顔で凝視(笑)
「だから言っただろ…?大変なんだよ」「まさかここまでとは思わんかった…」と目で会話。
妻が可哀想なんで他の人呼んでもらえませんか?!ってビシッと言ってくれてもいいんだよ?…(遠い目)
看護師さんはとても若く新人っぽさもあって、立場的に何も意見は言えない様子でした。ただオロオロした目で心配そうに見てくれるだけ。
3回目も諦めて針を抜いた時、既に採卵開始の予定時間を10分以上過ぎていました。
そこで携帯が鳴って、怒られてる女医さん。「時間過ぎてるけど何でまだ来ないの!?」「あの、点滴がまだ…」「は?急いでね?」ってやりとりをしてました。だよね…採卵は絶対に時間厳守のはず。
女医さんの顔にも焦りが出てきて、さすがに交代するだろうと皆が思った時…
女医:…すみません。手首から取らせて下さい。
いや嘘でしょ??まだやる気???でも初めて謝ったなー。
シオリ:他の人に代わってもらえませんか…
女医:大丈夫です。手首なら取りやすいので。
まじか・・・・・。
で、4回目、左手首。失敗。
手首って針刺すだけでも腕より痛いんだけど、更に中で動かされるともう。それはもう。痛すぎて泣いてました。
女医:…すみません…針、抜きます。
最終手段の手首でも失敗してさすがに顔色がヤバい女医・何も言わずに引いてる看護師とユズオ・声も出さずにすすり泣くシオリ。
静まりかえった個室内は地獄みたいな空気でした(笑)1番地獄だったのは女医さんでしょうが。
ここでようやく諦めて、どこかに電話をかけて交代のお願い(遅すぎる)。すぐに別の先生が駆けつけてくれました。
先生:あら、こんなに…!? 痛かったね、ごめんね。手首近くは神経が多いから本当はやりたくない場所なんだけど、今回は時間も無いから右手首から取らせてもらうね。もう一回だけ我慢してもらえるかな?!
そう言って、右手首から一回ですんなり取ってくれました。
やっと終わった・・・。
この時点で予定より30分遅れで、急かされつつバタバタ移動することに。排卵が始まってないか不安でいっぱいでした。
ここまでの治療費総額…¥805,796
(この体外周期の総額…¥44,638)
No.126に続きます。