20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2021年5月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.259 流産後のPTSD
プロゲステロン開始
採卵から3日後、病院に薬だけもらいに行きました。前回の採卵後に初めて飲んだプロゲステロン…副作用だったのか結局よくわからんけどとにかくキツかったから正直もう飲みたくないんだけど、ホルモンを整える為に耐えるしかしょうがない。
■お会計…¥2000
翌日からプロゲステロン開始。夜寝る前に飲んで、目覚めるといきなり強めの吐き気。早速副作用来たか!?でも昨日、今は妊娠の可能性0%だからってことで久しぶりにたっぷりお酒飲んだからただの二日酔いかもしれない(笑)
それから友達と会って長時間おしゃべりしてたけど普通に元気に過ごせました。思ったより大したことないかも~♪なんて調子こいてたんですが!
3日目から劇的に体調悪化。
朝、仕事に行こうと家を出た瞬間から異常なだるさが出て体が重い重い。10㎏の米を両脇に抱えて歩いてる感覚で、(そんなに米持ったことないけど) 低気圧のせい??じゃないわ、プロゲステロンだわ…ってなる。吐き気もまだ強いし、やたらイライラする。
それから薬飲んでる間はずーーーーーっとだるくて、腰が痛くて、尋常じゃないくらい眠くて、熱っぽくて、隙あらば数分でも昼寝しないとごはんも作れない。
そんな状態が続いた1週間、やっぱキツかった…。飲み終わった途端に体がスッキリして、不自然にボヨボヨだった体系も元に戻るのが不思議。
落ち込み
プロゲステロンを飲んでる間はどっちかっていうと体が辛いのが主で、精神的にはまぁ可もなく不可もなくって感じだったんですが、リセットが近づいてきた頃からまた一気にメンタルがガタ落ちに。
家では圧倒的に一人の時間が長いから一度ネガティブ思考になると切り替えがうまくいかず、ユズオが帰ってきても一言も話せないこともしばしば。
特にこのブログを書くために日記を見返していると、当時の辛かった感情が一気に呼び起こされて深く入りすぎるというか、今起こってる事のように錯覚してしまうことが多かったです。
しかもさ、その当時も「いつになったら妊娠できるんだ、こんなにも時間かかってるのに」って思ってたけどそれから2年たってまだ妊娠してないっていうね。採卵だって最初は、1回目で3個ぐらい凍結卵残して2人目まで産める予定(甘く見すぎ)だったけど次でまさかの5回目だしね。ありえないよね。
とか考えてると、大げさだけど この人生何なんだろう…って。
そこに半年前の流産のPTSDと、頑張ったって次も流産するんじゃないかっていう不安がドーーーン!!と畳みかけてきて、心の中が墨を撒いたみたいにジワジワと真っ黒になっていくのを感じました。
この時は夜中に苦しそうな顔で歯ぎしりしながらうなされてた事もあったみたい。確かに1日中、歯が痛くて何だろうと思ってた
今こうして冷静になって思い返すと、こんな精神状態で無理に採卵強行しなくていいじゃん、1~2ヵ月休んだところで今更何も変わらないって! なんて言いたくなるんだけど、渦中に居ると無理な話…
不妊治療が辛い→もうやめたい→やめるには妊娠するしかない→じゃあ今すぐ妊娠したい→不妊治療するしかない→でもどうせ次の採卵も失敗する→辛い(先回りで落ち込む) →やめたい…っていう無限ループにはまって、
死にたくなっても何でもただ耐えるのが一番の近道とすら思ってました。
ちょっと落ち着けって言ってやりたいけど、中途半端なアドバイスとか励ましは一番聞きたくなかった。
不妊治療は人を狂わせますね。
ただどんなに落ち込んでウジウジしてても、ユズオが面倒がらずに側にいてくれたのがありがたかった。「妻がやってること」じゃなく、ちゃんと当事者として考えてくれたからこそ、この人の子供を産みたいから頑張ってるんだっていう軸だけは最後まで残ってたんだと思う。
ボロボロの妻を見てももう止めようと絶対に言わない頑固さはちょっとアレだと思わなくもないけど…ねぇ。とにかく優しい夫に感謝です。
ここまでの治療費総額…¥1,578,520
No.261に続きます。