20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2019年2月頃のお話です。
○あらすじ○
2回目の子宮外妊娠で右卵管を切除後、タイミングでは排卵のチャンスが少ないことに焦る毎日。体外受精を視野に入れた転院を決めました。
2月ー6周期目
いつも通り、D1ーレトロゾール処方。¥4500
D5~D9ー レトロゾール ✕2錠
D11ー卵胞チェック。右側に卵。¥1810
もう麻痺してるけど、1ヶ月無駄にした上6千円の出費って…冷静に考えたら超絶もったいないですよね。月6千円あれば何が出来たか。
自然に排卵ができれば…せめてクロミッドが効けば…と何回も思いました。
今回も右だから…ここで終了だね。
あの、先生…。
排卵が右ばっかりでなかなか妊娠できないから、今後は体外受精を考えていることを相談しました。
シオリ:ここだと基本的に1つずつの採卵になりますよね?
先生:そうだねぇ。
シオリ:PCOSだから注射を使ってたくさん採った方が良いかなと思って、高刺激が出来る所に転院を考えているんですが…。
先生:うん、その方が効率いいかもねぇ。どこか決まってたら紹介状書こうか。
転院の話って何となく言い出しにくいものですが、こんな感じの流れでサクッと紹介状を書いてもらえることになりました。
その後…(自己流のタイミングだったから排卵日が定かじゃないけど)生理予定日になっても体温は36.94と高温をキープ。
黄体補充は何もしてないのに、まさかまさか…!?と期待して検査薬を使うも撃沈。
リセットしそうでしないまま、転院の日を迎えました。
Cクリニックへ転院
3月半ば…初診日は高16。周期に合わせて検査をしつつ新しい周期を始めるには最適なタイミングでした。
Cクリニックは駅前のビルの中にあって、中に入ると思ったより狭い待合室にたくさんの人がいました。
混んでる割にやたらと回転が早く、なんか……
軍隊みたい…。
スタッフは基本的に早歩きで、患者もそれに合わせてキビキビ動かないと許されないような雰囲気がありました。
なんだかピリピリしてて緊張するな…。
いざ呼ばれて診察室に入ると、無表情の先生。
HPの写真はめっちゃ笑ってたのに…いや別にいいけど…。
紹介状や過去の検査結果を見ながら淡々とした口調で話す先生に、最初は冷たい印象を感じたんですが…
手術後、2人の先生に右排卵では100%妊娠できないって言われてしまって。タイミングも見てもらえずにキャンセルになることが多いので、体外受精を検討したいと思ったんです。
うん?……
いや、妊娠できないなんてことは絶対ないんですけどね。卵管が無い側でも普通に妊娠しますよ。確率は下がるけど。
えーっ!ほらー!やっぱりーっ!!
ナミナミ先生、聞いたー!?
ここでは右排卵の時もタイミングはもちろん、希望があれば人工授精もやってもらえるそう。
もう体外しか無いのかと思ってたけど、右でもチャンスがあるならもう少し粘ってみてもいいのかもしれない。
右でも妊娠出来ると言ってもらえたのが嬉しくて、今すぐ体外までする必要は無いのかもと思ってしまいました。
…とはいえ、可能性は0%と言い切られた時の印象も強く残っていて迷いが。
少ない可能性の為に1周期+αで2万円(AIH代)出すのもちょっと勿体ないかも。じゃあやっぱりすぐ体外に進んだほうがいい?うーん…。
まぁ体外受精は、今やりたいって思ってもいきなり始められるものではないからね。いつでも出来るように準備だけ進めながら、何周期か試していきましょうか。
相談の結果、右排卵ならタイミング・左排卵なら人工授精をしつつ、体外受精も視野に入れつつ検査をしつつ…という何ともぬるっとした方針が決定しました。
それからエコー。
薬無しで自然にリセットできそうかどうかの確認のためでした。
排卵は確実にしていて、もうリセット直前…なのに内膜が6㎜。
先生がボソッと「これは薄すぎる。」つぶやいたのが聞こえました。
内膜ってどうしたら育つのか…永遠の課題ですよね。
それから子宮と腸が癒着してるんじゃないかと指摘されました。
E田先生にも癒着があるかもと言われ、手術の時も癒着があったから剥がしましたと言われ…また癒着。3回目。
え、シオリの腹の中は何でそんなにくっつくの?
よくあること?
え、みんなは癒着してる???
癒着の原因を調べると、子宮内膜症が多いみたいなんですが…今まで色んな病院で何度となくエコーで見ていても指摘されていないわけだから、それは大丈夫なんだろうと勝手に思ってた。生理も軽いし。
どの先生も「癒着してるね」って軽く言うだけだから、それがどれほど不妊に影響してるのかが全くわかりません。
ってか手術中に剥がしたのに治ってないなら、もうどうしようもなくない??と、考えるのを諦めてしまっている部分もあります。
シオリ家の場合は他にも不妊原因がありすぎて、それが解消したところでって話ですしね…(笑)
★体外受精の場合でも癒着が妊娠率に影響するかは、今度先生に聞いてみたいと思います。
それからホルモン検査の採血をして終了。
最初は冷たい印象だった先生は、言い換えれば無駄がなくテキパキした人。
帰る頃には、ここなら絶対妊娠できる気がする!とめちゃくちゃ良い印象に変わっていました。
ちょっと心配だったお会計も高くなく、安心。
卒業する日までここでお世話になろうと心に決め、清々しい気持ちで病院を出ました。
■本日のお会計…¥5830
…そう思っているうちに妊娠できていれば、素晴らしい病院だと思ったまま人にも薦めていたでしょう…。今なら「あそこだけはやめとけ」って言いますけどね(遠い目)
ここまでの治療費総額…¥447,304
次回…2回目の受診で、いきなり「ん?」と思うことが起きます。
No.80に続きます。