No.92-初めての体外受精説明会

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20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。

※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから

★2019年9月頃のお話です。

★前回のお話はこちらから→No.91

予約していた体外受精の説明会当日。予定通り、ユズオと2人で病院へ。

受付すると、プロジェクターと大きいスクリーンがある部屋に案内されました。

定員20人の内訳は夫婦9組と奥さん単独が2人。

思ったより若い人が多めな印象。

シオリ
シオリ

なんだかんだ言っても体外ってもっと年上の人がやるものと思ってたけど、意外と同年代の人多いな。

若くてもステップアップする人ってこんなに居るんだ…。

当時シオリは30・ユズオは31歳になったところでした。

まだ若くて妊娠経験のある自分たちには体外なんて必要無いと思いたいのが半分、もうこれしかないと思うのも半分。

1回やってみようと決めて、転院までして今ここに居るのに…なんだか煮え切らないまま先生の話を聞いていました。

説明会の流れ

1組に1部ずつ渡された冊子は小さくて薄いものでした。(たったの6ページ)それを補足する別の資料がスクリーンに映されて、先生が話すことを各自メモ。一番最後に質問タイムがあって1時間ほどで終了という流れでした。

Cクリニックの体外受精をざっくりまとめると…

  • 誘発の方法は①ロング法、②クロミッド+HMG、③アンタゴニスト法
  • 1回で10個程度の採卵が理想
  • 採卵日が決まるまで注射のために毎日通院
  • hCGは自己注射
  • 成功率は40%程度
  • 1つは初期胚を凍結して残りは胚盤胞で凍結

通院回数が多すぎる

毎日のHMGは病院でhCGは自己注射。

それ…普通逆じゃね? と思いませんか…?

※患者が医療従事者ならHMGも自己注射の対応しなくもない、みたいな事を言ってました。

私はそれを聞いただけで一気にステップアップへのハードルが上がりました。

冊子に書いてあるロング法のモデルケースでいくと、D14で採卵するまでに通院11回ですよ。想像以上に多すぎる。

これじゃ絶対仕事と両立出来ない…。(曜日も時間も固定じゃない上、ギリギリまでシフトが出ないパート先でした)

費用のこと

何より気になるお値段は、

  • 採卵ー30万円
  • 誘発ー10万円前後(注射の量による)
  • 凍結1年ー3万円
  • 融解胚移植ー5万円
  • +α もろもろ追加料金

うむ。助成金、採卵だけで全額飛ぶやん。

採卵から移植までで最低50ってところか?

自己負担10万くらいでいけるって考えてたのは甘すぎでしたね。

そもそも「体外受精1回の費用 」と言った時に何が含まれるかという問題なんですが…

前にE田クリニックで体外を勧められた時、「うちでやるなら1回40万ね」と言われました。

シオリは当然のように誘発、採卵、移植、判定日までの一連の流れを全て含んで「1回」と認識していたんです。

※採卵したら当たり前に判定日まで行けると思ってたのが既に間違い

でももしかして、病院的には体外受精っていうのは名前の通り、あくまで受精までのことを言ってたのでは…?

ことにって気付いてゾッとした瞬間でした。

先生:卵の凍結は3個につき3万円なんですが…まぁ10個くらいまでは同一料金でやってます。

それはちょっと良心的…(か?)

シオリは多嚢胞で卵が大量に取れる可能性があるので、その追加料金が凄いことになるかもって考えると恐ろしかったです。

採卵の麻酔

もう1つ重要なのが、採卵の方法について。

シオリみたいな痛がり怖がりのチキン野郎には、麻酔は必須でした。無麻酔で針を刺して取るなんて、考えただけでも

…((( ;゚Д゚)))ブルブル

無理。

先生:採卵は卵巣に直接針を刺すわけなので、当然痛いです。うちでは麻酔で眠っている間に採卵しますから、痛みはありません。

資料にもハッキリこう書いてあります。

「採卵は静脈麻酔下に、超音波を見ながら行います。」

基本的に、とも原則、とも言ってない。無条件で麻酔かけるってニュアンスですよね??

これ覚えておいてください。後でテストに出ます!←

…って、これだけ強調したらもう薄々わかると思うので少しネタバレすると(するんかい)

全身麻酔用の準備をしていたにもかかわらず、何の説明もなく当日いきなり麻酔なしで採卵されました。地獄の痛みでした。

それはまた後日、詳しく書きますね。

先生の話を聞きながら、横で何やらメモを取っていたユズオ。

今メモするとこあったか…?と思いチラッと見たら、平仮名で「いたい」と一言。

そこかい?!笑

成功率と培養の方針

移植の成功率は、新鮮胚で35%・胚盤胞で50%。

全体ではシオリの年代だと40%くらい、流産率は20%以上でした…。

新鮮胚ではグレードが悪いものも含んでしまうから妊娠率が低くなるので、基本的には胚盤胞で全凍結しているということでした。なのに、

先生:…なのでまず最初の1個は必ず新鮮胚で凍結して、残りは胚盤胞まで培養します。

会場中に溢れる「??? ん??」の空気。

さっき妊娠率低いからやらないって言わなかった??

それはどういうことですか?って質問してくれた方が居て、改めて説明された内容によると…

初期胚から胚盤胞までの間は特に管理が難しく、50%は死んでしまう。せっかく採卵した卵が全滅する可能性があるので、移植のチャンスを残せるように1つは初期胚で凍結している。ということでした。

なるほど。

シオリ
シオリ

胚盤胞になるまでに半分死ぬ…

卵の培養ってそんなに厳しい世界なんだ。

しかし最初からそう言ってくれたらわかるのに、言葉足らずが過ぎるだろとちょっと思いました。

質問タイム

一通り説明が終わり、最後に質問の時間が取られました。

体外に関しては全くの無知だったシオリ。

ちょっと話を聞いたくらいでは、まだ何がわからないかもよくわからない状態でした。

もし質問があったとしても、大人数の前で発言出来るタイプじゃないので、まず手は挙げなかったと思いますが。

周りの皆さんは思ったより積極的に手を挙げていたんですが、その多くが旦那さん側だったことに驚きました。

真剣に先生とやりとりをする夫婦を見ていると、なんだかレベルが違うというか…

やっぱりあれくらいしっかり勉強していて本気度も高い人がやることなんだろうなと…

何となく自分が少し場違いな気がしているうちに、説明会は終わりました。

No.93に続きます。

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