No.200ー稽留流産 手術①

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20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。治療歴はこちらから

★2020年12月頃のお話です。

★前回のお話はこちらから→No.199

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夜はなかなか寝付けなかったけど、一回寝てしまえば朝までぐっすりだった。体温は高いまま、37.17。

早起きしたけど、お弁当作りも無いし化粧は禁止。飲食も禁止。となると全然やることがなくて、もっとギリギリまで寝ててもよかったかな。

8時まで飲水はOK(ジュースも可)だったから、ギリギリの時間に最後のお茶を飲んで、着替え。

キューちゃん、とうとう今日でお別れだね。と、お腹をさすりながら心の中で呟いてみたけど…もうこの子は生きてないのに話しかけても仕方ないんだなって、虚しくなるだけでした。

もう何週間も前からずっと、こうなることを覚悟してきたからか、精神的には想像以上に元気…?というか【無】で、キューちゃんのことを考えてても涙は出ない。

ユズオと一緒にちょっと早めに家を出て、通勤ラッシュの電車で病院へ向かいました。

もし元気だったら外食して帰れないかなぁ。全部終わったら、好きな物食べてゆっくり寝るんだ。なんて無謀なことをぼーっと考えながら。

病院到着

院内のコンビニで買い物。日帰り入院だけど食事は出ないから、麻酔が覚めた時用の飲み物と軽食を持ってくるようにと言われていました。

オレンジジュースとかデザート系が欲しかったけど、病室の冷蔵庫って確かカード買わないと使えないよな…とかブツブツ言っていたら、ユズオが

目が覚めた時に、欲しい物すぐ買いに行くよ??と言ってくれて。

いやそんなパシリみたいなこと頼むの悪いしって断ると、今日の俺はパシリの為に来てるんだからいいんだよ?って。

この人は優しさの神か何かかな??

でも結局、待たずにすぐ食べられるよう常温で大丈夫なパンとお茶を買っておくことに。(この選択が大正解だった)

で、その時の気分で選んだのがカレーパンとクリームメロンパンとチョコ。気分が悪くて食べられない場合を一切考えないチョイス(馬鹿) なんなら、お腹がすきすぎて全部食べちゃった時のカロリーを心配するくらい余裕こいてました。

9:45 入院受付

提出書類と引換えにリストバンドを受け取って、産科病棟のナースステーションに行くように案内されました。

病棟に着くと入口の扉が閉まっていて、「職員以外立入禁止」の立て看板。

えっ?どうしろと???

しばらくウロウロして、たまたま通りがかった看護師さんに声をかけたら、中に入れてもらえました。

書類を渡したところで看護師が「じゃあ旦那さんはお帰り下さいね。さっきは急いでたから一緒に入ってもらっちゃいましたけど、本当はここに居るのも駄目ですから!病室にも一切入れませんので。」

え、付き添い駄目ってどういうこと…?

手術の流れの説明を受けた日のこと。あの流れで病棟にも入れないとは普通思わなくない?!

そういうやり取りがあったから連れてきたんですが…と話したけど、まるで伝わってない様子。手術前の説明をどうしても一緒に聞きたいから無理について来てゴネてる人だと思われてるっぽい…

とりあえずそこで揉めててもどうにもならないので、ユズオは一旦エレベーターホールで待機してもらうことに。私は1人で病室に案内されました。

着替え

服は前開きのパジャマと、下着はパンツのみ可でした。カップ付きキャミを着るつもりだったから、持ってきたパジャマはペラペラの生地。それで院内を移動することに…。もっと厚手の服にしたらよかった。

ちなみに手術着などは無く、自前パジャマのまま手術でした。(そんなことある?衝撃なんだけど。)

そしてさっきとは別の看護師が来て、「あの、手術の説明はどうしても2人で聞きたいんですよね?麻酔の同意書サインしてもらうだけで、別に説明ってほどのものじゃないんですけど…。」と再確認される。

だーかーらーーー。こっちが聞きたいって希望したわけじゃないって(怒)

さっきと同じ話をキレ気味に改めて説明すると今度はわかってもらえて、それは説明したスタッフが悪かったと謝られました。

その後しばらく部屋を出ても良いと言われたので、病棟の外で放置中のユズオの元へ。

聞くとユズオの方も「どうしても一緒に(略)」と何度も聞かれたそうで、「元々希望してないし別に聞かなくてもいい」とその都度断ったそうです。

なのに、特別に病棟に入る家族のための書類を書かされ、検温され、結局そのまま外に放置されるという謎対応。どうしたらいいかわからないままエレベーターホールで待っていたそう。

わざわざ仕事休んで来てくれてこれ…申し訳なさすぎる…

でも、こうなるのも全く想定外だった事じゃないんだし誰も悪くないんだから!俺のことは気にしないで頑張って!と送り出してくれました。全くイラつかないの凄いな。聖人か?

とりあえず手術の開始時間がわからないし、麻酔が覚める時間も、その後の処置にかかる時間も全く読めない。

何時になるかわからないお迎えまで、どこかで時間を潰してもらうことにしてお別れしました。

ここからずっと一人か…。不安。

ここまでの治療費総額…¥1,282,590

No.201ーその②に続きます。

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