20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2020年4月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.114ー採卵の決意
優しさが沁みる
B日赤病院の体外受精説明会は、夫婦2人の為に個別で随時開いてくれるものでした。もうそれだけでも感動。
仕事を抜けてきたユズオと合流して部屋に入ると、笑顔で迎えてくれた年配の女性。看護師…?と思ったら何と培養士さんでした。(川口さんとしますね)
そういうのって当然先生がやるものだと思ってたし、Cクリニックの採卵では培養士さん見る機会もなかったからびっくり。
2回目だからもう知ってる事ばかりで退屈かもしれないけど…と前置きしつつ始まった話は、すっごく丁寧でわかりやすくて、「そんなの初めて知りました!!」って事ばっかり。実際に移植で使うチューブや分割中の卵の写真も色々見せてくれて、Cクリニックとは大違いでした。(Cクリはパンフレットに載ってるのもイラストだけだったし、採った卵の写真も見せてくれる事は無かった)
私達がいちいち「へぇーっ!」って新鮮な反応するからか、Cクリニックってどんな感じだったの?という話になり…しばらく脱線して話してたら悪口大会に。
シオリ:…それで説明もなく麻酔かけずに採卵始まって…卵1~2個で痛い人なんかいませんって言われたんですよ。
川口:は?その対応ありえないでしょ…(ドン引き) 体の中に針刺してるんだから痛くないわけないじゃんね?
シオリ:他にもこういう事とか、こういう事言われて…それで自信なくなったっていうか…(このへんの話、詳しくはNo.102に書いてます。)
川口:え…それは絶対無いと思う。子宮外は卵の質の問題じゃないと思うよ?? …そっかー…あの先生、学会とかでたまに見ることあるけど、自分の意見が絶対正しいって思ってる感じあるよねー。…実はCクリニックからうちに転院してくる人けっこう多いんだけど、みんな「先生とちょっと…」って濁すから何かあるんだろうとは思ってたんだけど。そういう事だね(笑)
そっか、みんなそうなのか。私だけ心が弱すぎるわけじゃなかった。
…だよね!!! やっぱおかしいのはあの先生だ★
川口さんが一緒になってディスってくれたおかげで、ずっとモヤモヤしてた気持ちが成仏した気がしました(笑)
川口:うちでは本人の強い希望(仕事のためにすぐ帰りたいとか)が無い限り、例え卵1個だろうが静脈麻酔使うから!痛くないから安心していいからね!
そう言い切ってもらえて安心。本当に優しい人で、夫婦ともに心を掴まれました。
採卵の流れ
●基本はアンタゴニスト法
ペン型の自己注射を7日~長くて14日くらい打つことが多い。通院ペースは週2くらい。採卵2日前、夜10時に外来でhCG注射。それ以外の、飲み薬を併用するかなどは周期初めに先生が決める。
●採卵日は朝から絶飲食。朝9時、病棟の個室(すごい)に入院手続きをして部屋で準備。10時頃から採卵、目が覚めた12~13時頃から卵の確認と診察。問題なければ帰宅。
●受精の方法は、卵1個につき精子15万匹ずつふりかけ。または希望があれば顕微。培養して5日目胚盤胞になったもののみ凍結。(新鮮胚移植はやらない)
●移植日は基本的に12:30の枠のみ。(決まってるのありがたい)ホルモン周期だけじゃなくて、希望があれば自然周期での胚盤胞移植も可能。
●合併症等があっても他の科と連携して見られるし、妊娠後は産科に引き継いで産むまでそのままフォローできるのがメリット。(確かに専門院には無い良さだと思った)
B日赤病院の体外の流れは、ざっとこんな感じでした。
シオリはまず受精すら怪しいのに胚盤胞で凍結のみって…。そこが1番不安というか、移植まで行ける気が全くしないんですけど…。
でも川口さんは、「今までの話を聞く限り、シオリさんの場合は次の採卵で間違いなく妊娠出来ると思いますよ!」と自信満々の笑顔。
フジ先生にも似たような事言われたけど、なんでそんな確証もないこと言えちゃうんだろう…。普通言わないよね?医療関係者って。まぁでもそう言われると「そこまで言うなら本当かどうか試してやろうじゃないの!」って、その気になっちゃうシオリ。(ちょろい)
そして次の費用の説明を聞いて、他とは違う安さにビックリ。更にやる気が出ることになりました。
No.116に続きます。
ここまでの治療費総額…¥760,938