20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2021年5月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.260 また精神崩壊
落ち込みは続く
プロゲステロンを飲み終わっても気分の落ち込みは無くならず、ふとした時に理由もなく泣いてしまうということが続いていました。
でもだんだんその状態に慣れてきて、何て言うんだろうな…頭の中に自分が2人いて、半分は悲しくて辛くて死にそうでももう半分が「またやってるのか、困ったなあー」って冷めた目で見てる感じになってて。
足して2で割った結果、無感情のまま泣きながら普通に家事してるみたいな毎日でした。
ぼーっとするあまり、外出したはずなのに今日の天気が思い出せないなんてこともあって(玄関に傘が無いから多分晴れてたのかな、くらいしかわからない)自分に引いたり。
それでも負の感情に深く入りすぎなくて便利~と思ってたし、採卵は一旦休もうかっていう発想すら全く無かった…。今考えると異常だね笑
高14、そろそろリセットなのに体温測り忘れ。
心身ともに疲れきっていた私は、「明日の休みは銭湯行く!!!」で頭がいっぱいでした。もう本当にそれだけを目標に家事も仕事も何とかかんとか乗り切ったはいいけど、夜になって茶オリ確認。腰とお腹も生理前の感じになって、あぁもう今にも来るな・・・と思って初めて
待って、リセットしたら銭湯行けなくない!?!?ってなる。
当たり前のことにそこまで気付かなかった自分、本格的にヤバい。
D1
それでもどうしても銭湯で気持ちをリフレッシュしないともう生きていけないから色々考えて、「岩盤浴だけ行って大浴場には入らず個室のシャワーブースだけ使えばOK」っていう作戦を思いつく。そのつもりで荷物を準備したのに、あとは出るだけのところで
プツっと気持ちが切れて、行くのをやめました。
そのままベッドに戻ってゴロゴロ過ごし、1回も窓の外すら見ずに夜になる…
D2
たくさんの友達に囲まれて、好きなだけ遊んでめちゃくちゃ楽しいっていう夢を見る。あんなに楽しい時間って、ここ何年も無かったんじゃないか?ってくらい幸せだった。でも現実は病院行って、どうせ移植もできない採卵するのか。がっくりくる。元気ないけど病院行くからバス乗った…
ってところまで日記に書いてあるのに、何故か病院行ってなかった。
おそらく着いてから休診日なのに気付いたようです。頭が回ってなさすぎる…
D5
やっと病院に行けたのはD5になってから。採卵の場合は本来3日目までに受診しないといけないから、何か言われるかなー…まぁ言われたら採卵無しでいいやと思いつつ診察室へ。
先生 今日が5日目ね。じゃあ薬は明日から飲んで、1週間後に卵胞チェックでいいですよ。
先生は想像以上にあっさりで、何の問題もなく採卵周期が始まりました。でも何かもうどっちでもよくなっちゃってたから、 あ~採卵か。ふーん… って感じ。
そのままホルモン検査の採血をしたんだけど、こういう元気ない日に限って血管が見つからない。針刺してから中でグリグリ動かすやつをやられて、痛いんですけど!!!!!ってブチ切れそうになるぐらいイライラする。
会計は¥8500で、普段通りの額なのにやたら高く感じる。どうせうまくいかないのにこんな出費無駄じゃんとしか思えなくなっていました。
帰り際、受付のいつものおばちゃんがいきなりテンション高く話しかけてきて、聞き返したけど頭がボーっとしすぎて全く何もわからず。
励ましのような、「次はきっと大丈夫よ」的な言葉をかけてくれたのかな? わかんないけどありがとうございますって笑顔で返して歩きだして、
あの人すごい冷たい印象だったのに最近やたらフレンドリーだよなぁ…いや、不妊のクリニックの受付と顔なじみになるほど通うって全く良いことじゃないよね。
そう思った瞬間、惨めな気持ちが爆発。
仕事でもまたありえない嫌がらせをされて疲れとイライラが溜まりに溜まってたのもあって、ダーッと涙が出てきてしまいトイレ直行。落ち着くまでしばらく泣きました。
でも疲れたから早く帰らないと。帰ったらごはんの用意して、洗濯して部屋片付けて。
明日も早起きしてお弁当作って仕事行って、薬飲んで副作用に耐え・・・・
もう無理だって。
本当にこの生活に限界を感じていました。
ここまでの治療費総額…¥1,587,020
No.262に続きます。