20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2021年5月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.253 採卵前日
採卵当日はいつもより早めに6時半のアラームで起きました。特別準備することも無く、病院までは15分で行けるのにこの時間でギリギリくらい。
というのも我が家ではユズオの採精の時は終わるまで家の外に出てないといけないっていう暗黙のルールがあって、(別の部屋でも居ると思うと気になってできないデリケート男子) 採精を始める時間までに自分の支度を全部終わらせておかないといけないからバタバタで大変なんです。
起きるとお腹がやたら張ってて、残尿感もあって苦しい。なのにめちゃくちゃお腹空いて甘い物欲も強くて、絶対後悔するやつと思いつつ大きなホイップあんぱんを食べ…そしたらまた更にお腹苦しくなって、服をゆったりしたものに変える。(デブまっしぐら)
準備をほぼ済ませたらスマホと鍵だけ持って外に出て、マンションのラウンジで完了報告を待ってました。引っ越し前はコンビニまで行ったりウロウロしてたけど、敷地内に座るところあるの最高。
そしたら続々と住人が出てくるんだけど、スーツ姿で小さい子供達とたくさんの荷物を抱えて小走りで出ていく家族の多いこと多いこと。中には泣き叫ぶ子を怒鳴りながら引っぱっていく人も。
えっ、まだ7:30よ??
みんな毎日この時間に子供の支度まで済ませて保育園経由で仕事行って、夜まで働いてからまた家事と育児して…。頭ではわかってたけど改めて、子育てって綺麗事じゃなくものすごく大変な事なんだよな。
そういう生活が自分の1番やりたいことなのか?
これだけ時間とお金をかけて辛い思いもして、あと何年もかかるかもしれなくて。やっと授かった大事な我が子にも、毎日イライラして怒鳴る日が来るのかもしれない。それでもどうしても欲しい??
ぼんやり眺めながら色々考えてたら、なんか…あんまりやりたくないなー…と
冷静にそう思ってしまいました。
まぁ現時点でパートしかしてないシオリは保育園に入れてフルタイム正社員なんてそもそも不可能な話なんだけどさ。
ユズオからの連絡はないまま20分、2人とも同じ電車で仕事と病院に行かないといけないからタイムリミットが迫ってる。
いつもなら、もし取れなかったって言われたらどうしよう?採精失敗で電話するのすごい嫌なんだけど…いつまで待つ?って焦りが出てドキドキするんだけど、今回はそれも無し。
別にダメならキャンセルすればいいだけじゃん。元々今回は期待してなかったし、むしろその方がいいかも。
そう思ったところで任務完了の連絡が来ました。
なーんだ、出来たんだ。じゃ行かなきゃ。ここでいきなり止めるのもおかしいしね
何でこんなにやる気がないのか自分でも不思議だけど、それくらいの気持ちの方が逆にうまくいくものかもしれない。無欲の勝利ってやつ?
家に戻ったのは8時で、既に乗る予定の電車の10分前。急いでロキソニンだけ飲んでバタバタ出発しました。気休めかもしれないけど、採卵の頃にちょうどよく効いてくるはず。
こないだがギリギリの到着だったからかなり余裕をみて2本早い電車に乗ったはずが、降りてからの人波がすごくて全然進まず…結局大して早くもない時間に病院到着。
途中で何かあっても焦らなくていいように、のんびり歩いて10分前着くらいが理想なんだよな~。次はもっと早く出よ。
って、当たり前に次がある前提で考えてる時点でもうダメだな。
ここまでの治療費総額…¥1,576,520
No.255に続きます。