20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2020年1月頃のお話です。
★前回のお話はこちらから→No.99 採卵1回目④
シオリの体調不良により、めっっちゃくちゃ更新遅れてしまいました(泣)しばらくスローペースになりますが、どうか気長にお付き合い下さいm(__)m
D19 採卵当日の朝
前回書いた通り、当日朝は下剤を使って“絶対出してきて”という指示がありました。
確か家を出る2時間前までに薬を、みたいな指示があって、そのためだけに6:20起床。
薬はレシカルボンという坐薬でした。(水も禁止の絶飲食中だから)
麻酔をかけるとはいえ、そこまでする…?手術の時ですら、そんなの無かったのに。何が悲しくて早朝からお尻に薬を入れなきゃいかんのだ…と心でブツブツ文句を言いつつ薬を使い、5分後。
急激に下ってくる感覚があってトイレに行くも…意外と全く出ない。そのまま30分粘ってもダメ。
病院からは、万一30分経っても出なかった時は予備の1錠を追加で使うように言われていました。
嫌々2個目を使って更に30分、お腹がギュルギュル言うだけで全く出ない。
え、どうする?2個使っても効かないパターンは聞いてないよ??出発時間も迫ってきてめちゃくちゃ焦り、自分の便秘の頑固さを呪いました。
そのままトイレに籠って粘ること1時間…やっとほんの少~しだけ出て、残ってる感がすごい状態で完全にストップ。
いやこれ…薬使わない方がマシだったんじゃないか?
でももう薬は無いし時間も無いし水分も禁止となると、出したくてもどうにもならない。
採卵直前とか電車の中とか、変なタイミングでお腹痛くなったらどうしようと心配しながら病院へ向かうことになりました。(結局その後も全く出なかったので、単純に薬が全く効かない人だったようです)
採卵日の身支度と持ち物
当日の身支度は
- 化粧は一切禁止、コンタクトもNG
- 指輪・ピアスなどは家から外してくること
- マニキュア・ペディキュアも禁止
と、なかなか厳しいものでした。絶飲食で化粧も禁止となると着替えしかやることが無いので、支度が楽っちゃ楽なんですけどね。
持ち物は
- 体外受精同意書
- 続柄記載の住民票(初回のみ)
- パンツ1枚+ナプキン2~3枚をポーチに入れたもの
- 採卵費用 現金で33万円(凍結代は個数によって変わるため別途、後日請求)
費用はずっと30万と思っていたんですが、実際は+消費税で33万円。
税ーーーっ!ってなりました。この3万は地味にデカいよね…。
※我が家はクリニック採精だったからお金はユズオの財布に入れてもらってたけど、もし1人だったらそのお金をロッカーに入れたまま麻酔で眠るって結構怖いよなーと思いました。クレジット対応か先払いにしてほしい。
病院到着
シオリの指定来院時間は8:55。余裕をみたつもりが、ちょっとギリギリの5分前に到着しました。
今日の仲間は何人居るんだろう?自分が何番目か、いつわかるんだろう?
緊張しながら中に入ると、ガランとした待合室…え。誰も居ないじゃん。
この日の採卵は私一人だけでした。
っていうか受付にも誰も居ないんだけど、どうすれば…?戸惑っていると、たまたま通りがかった看護師さんが
看護師:あっ!シオリさんですね!じゃあ準備していきますんで!とりあえずすぐにトイレ行って、最後の一滴まで絞り出してきて下さい!(すごい言い方する笑)
なんかテキパキしてるというより…焦ってる?まるでこっちが遅刻してきたかのように急かされてる空気で、もう若干の違和感はありました。今考えると、何かトラブルがあって対応が変わったのかも?と思ったり。
トイレから戻ると、もうユズオは居なくなっていました。(すぐに採精の説明に連れていかれていたそう)
ええー…心細い…。
同意書を提出して血圧を測ってから、ベッドのある部屋へ移動。手術着とヘアーキャップを渡されて、全裸でこれ一枚だけ着るように指示されました。
パンツを脱ぐのはわかるけど、上も何も無しって…そこまでする必要あるの??
出来上がったスタイルはまさに手術患者。
準備が出来たら、すぐに手術室に案内されました。
採卵本番
部屋に入ると、続々と増えるスタッフ。先生の他に6人くらいが準備をしていました。
台に上がって横になると、「〇〇の注射です」ってサラッと言いながらいきなり左肩に筋肉注射。
なにそれーっ聞いてないー!痛いー!!って動揺して、何の注射だったのか忘れた。その直後、また左腕から注射。皮下検査って言われたような気はするけど、こんな直前で何か検査することある??それと同時に、右腕で点滴のルート取り。
想定外の注射連続に、痛いを通り越して笑えてくる。
(どうでもいいけどシオリは血管が出にくくて、特に点滴は何度も失敗した挙句手首から取られることが多いんですが、この時は迷わずスッと刺して一発で取っていました。Cクリニックには悪い印象しか無いけど、その技術だけは凄いなと思いました。)
それから血圧計と心電図の機械を装着して、上半身は管だらけに。部屋には電子音が響いていました。
すごい大手術するみたいな空気じゃん…
採卵ってけっこう大変なことなんだなぁ
機械の準備が終わるといよいよ台が動き、いつもの内診みたいに足を上げる形に。”落ちると危ないから”という理由で、マジックテープで足と台をガッチリ固定されました。
看護師:じゃあ、中を消毒していきます。これが終わったら麻酔をかけるから、少し我慢してね。
これが痛いって噂を色んなブログで見てたから怖い…。
中に何かしらの器具を入れて、奥の壁に何かをガンガン当てながら2~3周してる感じでした。優しさの欠片もない、雑なやり方。確かに痛いけど、これは顔をしかめて耐えられる程度でした。
よーし、やっと麻酔だ…ここからは痛くないぞ…!!
そう安心した瞬間、二人の看護師がスッと頭側の両サイドに立ち、優しく腕をさすってくれました。
シオリ:(??? 何だろ?)
先生:はい、じゃあ採卵始めます(小声)
え??
と思う間もなく、今まで感じたことのない激痛が襲ってきました。
No.101に続きます。