No.61ー転院から手術まで②

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20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。

※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから

★2018年7月頃のお話です。

  • 転院から手術まで①はこちらから→No.60
  • この周期をはじめから読む→No.52

14:30 病棟に移動

入院する病棟が決まり、すぐに移動。

体調が悪そうなら看護師さんが連れていってくれるみたいですが、私が割とケロッとしていたので1人で行くことになりました。

お腹や腰の痛みはあるけど「いてて~」くらいで、もう数週間続いてることだし別に平気。

ナースステーションで名前を言えばすぐわかるようになってるから!と言われ、迷子になりつつ歩いて病棟へ。

中に居た看護師さんに声をかけると…「えっ!歩いて来ちゃったの?!車椅子は??」

めちゃくちゃ驚かれて逆に驚きました。子宮外妊娠で入院する人が自力で歩いて来たのは初めてだったそうです。

本当に車椅子いらないの?と確認されつつ、部屋まで案内されました。

15:00 病室

個室の希望はしなかったので、部屋は一般的な4人部屋。

荷物を片付けたら入院や手術に関する書類をたくさん渡され、サインなどの作業をしました。

看護師さん:ところで…旦那さんは、いつ頃つきそう??旦那さん到着次第、すぐ手術の説明をして準備をしていくので…

シオリ:今○○駅から向かってるので、多分16時前には…。………あっ、ちょっと確認してみます!

(もうちょっと早く来てくれんか?)って言いたそうな空気がすごくて気まずい…。

ロビーでユズオに電話をしました。

シオリ
シオリ

ごめん、何時くらいにこっち着きそうかわかる…?なんか既に手術がユズオ待ちっぽい。

ユズオ
ユズオ

マジか?!今駅向かってるところなんだけど…電車の時間わかったらすぐ連絡する!

ユズオは駅までダッシュ。

私はベッドの上でユズオの到着を待ちました。

15:30 手術の説明

暑いなか汗だくで到着したユズオ。2人で話す暇もなく、すぐ別室に移動してナミナミ先生の話を聞きました。

子宮外妊娠自体は2回目なので、その概念的な話はサラッと省略。どういう流れで手術をしていくかという説明だけだったと思います。

今回はハッキリ卵管内に胎嚢が確認出来ているので、腹腔鏡手術で卵管切除になるのはほぼ確定しているんですが…

それとは別に、今から子宮掻爬をするとのこと。

えっ??何で子宮外妊娠なのに子宮を掻爬…?

先生が説明した理由のまとめ。

エコーで胎嚢が確認出来ているので現時点ではほぼ間違いないと言えるけど、100%本当かどうかは実際に目で見てみるまでわからない。掻爬で子宮内の組織を全て取り除いた後に再検査してもhcg値が下がらなければ、つまり子宮以外の場所で妊娠が継続しているということが確定する。

腹腔鏡手術は掻爬よりも圧倒的にリスクが高い(死亡や合併症など)ので、不確定な状態でお腹を開けることはできない。

万が一 通常妊娠だった場合に、お腹を開けてしまってから「やっぱり無い」というのは困るから。それに、ごく稀に子宮内外同時妊娠というのもあるから。

だそうです。

…どうですか?これ聞いて納得できますか?

私は、まるで納得できませんでした。

こっちからしたら万が一通常妊娠だった場合に困るのは、手術のリスクどうこうじゃないんですけど…。

だってそれって逆に言えば、「何の問題もない赤ちゃんを殺してしまう可能性が少しあります」って言ってるんだよね?

それにリスクで言えば、もし掻爬で子宮内を傷つけたら次の妊娠が更に難しくなる可能性だってあるじゃん。

最後の子宮内外同時妊娠もありえるって話も、(だから何?)としか思わなかった。もしそうだったとして、先に掻爬する意味は?赤ちゃん2人とも殺すことになるだけじゃん。

私の頭の中は「???」でいっぱい。

掻爬なんか絶対やりたくなかった。

でもナミナミ先生は有無を言わせない空気だし、ユズオも納得している様子。

手術は既に決まっていることで、やるしかありませんでした。

この時ユズオが掻爬に対して何も言わなかったことは、いつまでも私の心の隅に少しだけ引っかかっています。

掻爬の準備

先生からの説明が終わると、手術に向けた準備が慌ただしく進んでいきました。恐怖しかない、ラミナリアです…。

No.62に続きます。

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