No.72ー退院

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20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。

※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから

★2018年7月頃のお話です。

  • 前回のお話はこちらからーNo.71
  • 入院した日のことーNo.60
  • この周期をはじめから読むーNo.52

退院日

朝起きて顔を洗ったら、久しぶりに私服に着替え。少し動くくらいなら全く問題なく元気。最後の朝食を完食してから、荷物を片付けて待機。

9時頃母が到着。家までは電車ですぐだし、帰るだけなら1人でも…と思っていたんですが、外は想像以上に暑くて体力奪われるからやめた方がいいと言われ。たまたま休みだった母が、車で迎えに来てくれました。

最後に看護師から退院後の説明・受診日の確認・痛み止めの処方・会計伝票の作成・忘れ物のチェックなどなど…

その都度待ち時間があって、何だかんだで1時間以上かかり 少し疲れました。

どうでもいいけど最後に出してもらったこの痛み止めが、何故か座薬…。

今までずっと飲み薬だったのに、いきなり座薬。その理由は特に説明もなく、謎な対応でした。結局使わないまま処分することになってしまって勿体なかった。

気になるお会計は…大部屋で6日間入院、手術2つと検査もろもろの合計で¥218,072

高額療養費制度の事前申請は間に合わなかったので、正規の料金を一旦支払いました。というかそんな制度があること自体、入院するまで知らなかったんです…。無知な夫婦でした。

またそれとは別会計で、医療保険の請求をするための書類(医療機関が記入するもの)を作成してもらう料金¥2,160も支払い。

帰り

会計を終えて外に出ると、想像以上に暑い。38℃の猛暑日でした。

病院内ではスタスタ歩けている気がしてたけど、幻想だったわ…。少し動いただけでぐったり。1人で帰らなくて良かった。

帰り道に買い物に連れていってもらったんですが、あえて近所のスーパーではなく大きめのショッピングセンターへ。そこで車椅子をレンタルし、膝にカゴを乗せて買い物しました。このスタイルだと疲れずゆっくり選べて正解!

しばらく外に出なくていいように、食材をまとめ買いしておきました。

出来る夫

荷物を持って母と一緒に家へ入ると…あれ?なんか涼しい。留守中も猫のために一部屋は元々冷房つけっぱなしなんだけど、この日はリビングまで開放して家全体を冷やしてくれていました。

テーブルの上には料理と置き手紙。

ユズオ
ユズオ

おかえり。ごはん作っておいたから体調良かったら食べてね。食べなかったらこのまま俺の夜ごはんでいいよ。何もしなくていいからゆっくり休んでね。

…そんな内容でした。

部屋は隅々まで掃除したのがわかる綺麗さで、たまった洗い物や洗濯物も一切なし。本当に何もしなくていい状態にしてある…。

入院中のブログにはあんまり登場しなかったけど、ユズオは毎日欠かさずお見舞いに来てくれていたんです。

仕事が忙しい中、無理して時間を作っているのは明らかでした。

家でも持ち帰った仕事をして、初めての一人暮らし生活、迎えたばかりの子猫の世話…。かなり大変だったはずなのに、その上でここまでしてくれたの…?

何でこんなに優しいんだろうかと、感動通り越してちょっと引きました(え)

母も隣で「ほぉーっ…ユズオくん…どこまで良い旦那さんなの……あなた…すごい人と結婚したのね…」

同じく感動しすぎてちょっと引いていました(笑)

※もちろんめちゃくちゃ感謝しています!

これから2週間ほどは仕事を休んで安静にとの指示。入院の少し前に仕事は辞めてしまっていたので、あと何日で戻らないと…なんて精神的なプレッシャーもなくのんびり。

元々インドア派で、1人で家に居る事は全く苦じゃないから幸せな毎日でした。

術後の診察

退院から2週間後、再び日赤病院へ。採血でhcgが完全に下がったことと傷口が問題ないかを確認して、最後の診察が終了しました。

次の生理が自然に戻るのを待って、一度見送ってから不妊治療再開OK。

…それっていつになるんだろう。多嚢胞の私にとっては、気が遠くなるほど先の事に感じました。

■本日のお会計…¥3060

それから窓口で高額療養費の申請書類を提出。前回払った分を一旦現金で全額返してもらって、改めて変更後の金額を支払うという形でした。

入院費は¥218,072 → ¥89,834 に。

エアコン事件

もう仕事復帰していいって言われちゃったし、そろそろ新しいパートを探さないとなぁ…と思っていた矢先、大事件が。

ある日の夜中、冷房の設定温度を下げてもなぜか暑くて寝苦しく、おかしいなぁと思いつつウトウト…

次に起きると汗だくで、部屋は蒸し風呂状態。エアコンからは温風が出続けていました。

え?え?何!?パニック状態で電源を落とし、扇風機に切り替え。この日も猛暑予想だったので、とにかく猫を避難させようと朝から外出の準備をしていると、もうゼェゼェとおかしな呼吸をし始めました。即病院送りで熱中症(なりかけ)の診断。事情を説明してしばらく涼しい部屋に置いてもらうと回復しました。

これがもし私の入院中の昼間に起きていたらと思うと…本当に…本当に良かった。

エアコンは故障でした。まだ1年もたたない新品で、もはや不良品に近いような大きな故障。でも繁忙期のため業者の手配は最短で2週間後…

猫も人もどうにもならず、そのまま皆でシオリの実家に移住させてもらうことになりました。

初日から我が物顔でくつろぐうちの子に、実家の先住猫がブチ切れ。隔離しようにも実家もエアコンは1台しか無く、閉めたら灼熱。開けたら喧嘩。あの手この手でバリケードを作る日々でした。

ちなみにユズオも、両親の横でパン1で昼寝をするなど…コイツ大丈夫か?と思うようなくつろぎぶり(笑)

父は「俺は絶対に嫁の実家であんなことは出来ない…あいつは大物だぞ…」と変な感心をしていました。

そんなこんなで新しい仕事を始めるどころではなく、やっと落ち着いた時には術後1ヶ月を過ぎていました。

※このあとすぐ、隣の部屋にも新しくエアコンを付けました。一家に一台は怖いです。

って、話が逸れすぎましたが(^_^;)

No.73に続きます。

ここまでの治療費総額…¥403,944

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