20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2018年2月頃のお話です。
帰宅
泣きながら帰り、布団で横になってまた泣く。悲しいのか何なのかも、もうよくわからない。
ユズオからは、家事は何もしなくていい、早く帰るから待っててと連絡が来ていたんですが、
私のLINEを見てからすぐに仕事を切り上げたようで、本当に早く帰ってきてくれました。
今日のことを泣きながら説明。
ユズオが横に居てくれるだけで安心する。
手術の恐怖?
しばらくしたら涙も落ち着き、「やるしかないんだから」と気持ちを切り替え。
いきなり入院の荷物と言われても家には何も無いので、一緒に買いに行くことになりました。
買い物に行こうと立ち上がると…
身体中が震え、すごい寒気。
このまま死ぬのか?と思うような、異様な状態になりました。
後から思えば、人生初めての手術に対する恐怖だったのかも。
イオン
買い物をしに家の近くのイオンへ。遅くまで開いていて色々揃うのは、ここしか無い。
とりあえず夜ごはんを食べようと入ったのは、少し高めの回転寿司。妊娠がわかってから生魚を控えていたけど、もうそんな必要ないし…。
「もし手術で死んだら、これが最後の食事かもね」なんて笑えない話をしながら食べました。
2人とも食欲がなくて、美味しさもよくわからなかった。
少し食べたら、つわりのような吐き気と腹痛。出血もあり。
入院の持ち物なんて何が必要なのかわからないから、ネットで調べた一覧を見つつ100均や薬局へ。旅行用のシャンプーセットや歯みがき用品なんかを適当に買いました。
準備
帰ってから、買ってきた物や着替え類をリュックに詰める作業。
はぁー…
こんな楽しくない荷作り、ある???
この時には気持ちはすっかり落ち着いて、無の境地に。
なるようになる。
大丈夫。頑張れる。
病院へ
翌日、推定5w2d。
ユズオは抜けられない仕事があり、早くても夕方しか空かないということだったので、病院へは私1人で行くことに。
朝一緒に家を出て、駅のホームで私は右に、ユズオは左に。お互いに「頑張ってね」と言って別れました。
電車に揺られながら、今から入院…それから手術…?って、考えていても全然実感がない。
A日赤病院に着くと、一応”急患”扱いで予約が入っているようでした。
問診票を書いて、血液検査を済ませてから移動した産婦人科の待ち合いは、(わかってはいたけど)妊婦だらけ…。
新生児を抱っこした夫婦も居て、幸せそうだな。入院グッズを詰めたリュック持って1人で座る私とは、オーラからして違う。
ほんと、気が滅入る。
看護師の問診
急患と言う割に1時間以上待ってから、診察の前に看護師との問診。
N木婦人科からの紹介状をもとに、今回の妊娠の経緯などを確認されます。
そして「ご家族はいつ来られますか?」と聞かれました。
夫が仕事なので夕方以降ならと伝えると、都合の悪そうな顔…。
子宮外妊娠は即手術になる可能性が高いから、家族も一緒に説明を聞いたり同意書にサインをしないと何も始められない。だから今すぐ向かって欲しいとのこと。
まだ先生の診察前なのに、そこまで言われるの?
夕方を待たずに手術なんて。
思ったよりも本当に大変な事なんだ…。
No.43に続きます。