20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2018年7月頃のお話です。
18:00
入院してから初めて、私のところにも夕食が運ばれてきました。
なんと、約57時間ぶりの食事です。
(一昨日の朝、病院→転院→絶飲食指示→手術1→絶飲食継続→手術2→飲水のみ許可ときて2日半)
やっと…やっと許可が出た…!
と言っても、食べられそうな気配は全く無い。歩く練習で疲れ果てていました。食べて良いと言われても正直嬉しくはなかったです。
ベッドの頭を上げて体を起こすだけでもけっこう辛く、ちゃんと座っていられない。
座るだけでゼェゼェ言いながら食器を覗き込んだ瞬間…
絶望しました。
術後初めての食事って言ったら、皆さんはどんなものを想像しますか?
私の想像では、サラサラのお粥と小鉢ひとつくらいでした。
実際の写真がこちら↓
焼いた鶏肉とブロッコリー。じゃがいも煮。
丼いっぱいの粥 300グラム(固め)。
いや、何この量?
いきなり肉って…想定外すぎる。
あと申し訳ないけど…そもそもあんまり美味しそうじゃないというかなんというか…
元々無い食欲が更に落ちました。
お粥をスプーン半分くらい食べたけど、美味しいとは思えず…
2、3口食べても、(当たり前だけど)全然見た目が減らない。
これ絶対無理だって…。意味もわからず泣けてきました。
※ちなみに私はどんな時も食欲が無くならない人間で、酷い風邪の時でも揚げ物OK。その私でも全く無理でした。
18:30
仕事を早めに終えたユズオがお見舞いに来てくれました。
昨日最後に会った時は手術直後。
全身が色んな管に繋がれ意識は朦朧としていて、「このまま死ぬのかと思って怖かった」と後で言われたくらいの状態でした。
だから(あれからたった1日で、もう歩けて食事が出るほど回復…?そんなにすぐ元気になるものか?? )と驚いていたようなんですが…
カーテンを開けた瞬間、大量のお粥の前で半泣きの私を見て、違う意味で驚き。
ユズオ:おー…大丈夫…じゃないね?
シオリ:むり…(泣)
そこに看護師さんが様子を見に来ました。
看護師:シオリさん、全然減ってないね。今日飲食がOKになったから、食後に最後の痛み止めを入れたら15分で点滴を外すことになるの。そしたらもう栄養が入ってこないから、口から食べてもらわないと。2~3割程度じゃ足りないから、半分くらいは頑張れる?食器下げないといけないからなるべく早めにね。
・・・鬼…ですか…?
どのみち1週間の入院期間は決まっているのに、ここまで急ぐ必要は本当にあったんでしょうか。謎です。
シオリ:ちょっと代わりに食べて…(泣)
ユズオ:いや、それはー…。うん、もうちょっと頑張って食べようか?
ユズオはスプーンでおかずを小さく切って、励ましながら食べさせてくれました。
それでも結局、お粥1割・おかず3割ほど食べたところで限界。あとは残してしまいました。
普段出されたものは絶対に残さない主義なので、よっぽどのことでした。
20:00
予告通り点滴が外されました。繋がれているものが何もなくなり、動きやすい。
それから明日の予定表を渡され、見てみると。
- 朝食から普通食
- 医師の回診は無し
- シャワーOK
- 院内歩行自由
え、急にめちゃくちゃ普通の扱いーっ…
あのお粥でも全然入らないのに、あれより固い米出ちゃうの??
ほとんど残したの見たよね…?泣
目の前のトイレ行くのもやっとなのに、院内歩行って言われても…。
どれだけスパルタなのだろうかと、ゾッとしました。
20:30
ユズオが帰宅。トイレに行くついでにエレベーターまで見送り。
点滴が無くなったから、手すりがない場所は掴まる物がなくて怖い。
21:00
消灯と同時にアイマスクを使って就寝。
1時、起きる。痛みなし。
3時、起きる。ちょっと痛い。薬を飲んでトイレ。
ちょっとトイレに行くだけでも、お腹に力を入れないように動くと立ち上がるまでも時間がかかって大変。
5時、起きる。けっこう痛い。部屋からトイレまで1分程で歩けるようになった。(普通に歩けば10秒くらいの距離)
痛みが気になってそのまま朝まで寝られない。
そうして入院4日目の朝を迎えました。
No.70に続きます。