20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。
※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから
★2018年2月頃のお話です。
家族の付き添い
診察もまだなのに、看護師から今すぐ夫を呼ぶように言われてしまいました。
看護師 「このあと採血結果が出るまで1時間ほどかかるかもしれないけど、結果がわかり次第また診察室から呼びます。」
ここから1時間・・・?
既に来てから2時間は経ってるんだけど。急患扱いでもこの待ち時間…。
さすが総合病院。
ユズオを呼び出し
仕事中のユズオに電話。
今の時間は、特に抜けられないって言ってた会議のはず。
困るだろうな…。
先生の診察もまだなんだけど、
たぶんすぐに手術になるから
今すぐ家族呼んで欲しいって言われちゃった…
えっ!まじか(-_-;)
わかった。
何とかして早めに向かうね!
仕方ないことで、誰のせいでもないんだけど…大事な仕事を投げ出させることが申し訳なさすぎて辛い。
でも正直な気持ちは、やっぱり2人で居る方が心強い。
泣いたこと
(あんまり関係ないけど)この時の看護師との問診中…夫を呼ぶ云々の前にあった話。
最初の待ち時間に書いた問診票の中に、こんな質問があったんです。
【今の気持ちの辛さを10段階で表すとどれですか?】(0=全く悲しくない / 10=考えられる最大の悲しみ)
細かい言い回しは違うかもしれないけど、こんな質問。(今の痛みの強さを10段階で表すバージョンもあった。)
もう、何だそれ。って思いませんか?
何が10段階だよ。気持ち的には8億だわ。
と思ったんだけど、[今までの人生で何番目に辛いか]ではなく、[考えられる最大を10とする]って条件。
とすると私の中での10は、ユズオや両親が事故で突然死とか、やっと産まれた我が子が突然死とか。想像の上でなら、今より辛いことなんていくらでもある。
って、色々バカ真面目に考えて[8]に○を付けました。
そのあと待ってる間にそんな質問のことは忘れていたんですが。
看護師との問診の中で聞かれたんです。
「今の辛さは10段階のうち8となっていますが、これはどういう…」
は?
それ、説明必要かな???
この辛さがどういうものか、同じ女性なのにわからないか?とイラつくと同時にショックで、
「ずっと不妊治療してきて、初めての妊娠で…いきなり手術って言われて…それで…辛さを数字でいくつとかじゃないです…」
言いながら、ボロボロ泣いてしまいました。
病院では泣くつもり無かったんだけど、我慢できなかった。
焦ってティッシュを箱ごと持ってきてくれた看護師さん。
「ごめん、そうだよね、ごめんね、」と泣き止むまでフォローし続けてくれました。
必ず聞く決まりがあるのか知らないけど…
あの時間が無駄に辛さを増やしてると思う。
なんて、そんなこともありました。
ユズオ到着
再び妊婦に囲まれて待合室。
待合にはモニターに番号が表示されていて、自分の順番が近くなってきたらわかるようなシステム。
あと1~2人で呼ばれるというところで、ユズオが駆けつけてくれました。
診察に間に合った…!
本当なら夕方までは抜けられない仕事中だったはずなんですが…上司に「妻が子宮外妊娠で今から緊急手術になりそうなので病院に行かないといけなくなった」と正直に話したそうです。
そりゃよほどのパワハラ上司じゃない限り、帰らせないわけにはいかないですよね…笑
仕事、本当は大丈夫じゃないんだろうな。
でも来てくれて嬉しい。
申し訳なさと安心感と不安で、心の中はぐちゃぐちゃ。
診察
ようやく順番が来て、ユズオも一緒に診察室へ。
一歩入った瞬間…
先生は若い男性で、なんか嫌~な言い方してきそうな空気が顔に出てるわぁ…。
ちょっと嫌な予感がしました。
No.44に続きます。