No.192ーダメ元のセカンドオピニオン②

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20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。

※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから

★2020年12月頃のお話です。

★前回のお話はこちらから→No.191 セカンドオピニオン①

心拍

機械が入ってものの3秒ぐらいで「あ、流産だね!」と言い放った先生。しかも確実に待合室に聞こえてるような大声で、おいおい…とは思うけど、すがすがしすぎてもう逆にショックは無かったです。変に期待持たされるよりずっといい。

でもその直後先生が、あれ待って…?これ動いてるかな?と言いながらモニターをこっちに向けて、そこからは時間をかけて心拍を探してくれました。

確かにあると言えばあるような…。点滅は2日前よりも明らかに弱くてぼやーっとしてて、今にも止まりそうで。

ここから復活することはもう無いなって、諦めがついたというか…自分の中ですんなり納得出来ました。

キューちゃんが生きてるのを見るのは、きっとこれが最後だと思う。でも悲しいというよりは、(最初は胎嚢すら厳しいかもと思ってたのに)よくここまで育ったなぁ、すごいなぁ。頑張ってくれてありがとう。そんな気持ちでした。

対応に驚き

診察室に戻ってからも先生は時間をかけて色々話をしてくれました。

・大きい病院では手術を勧めることが多いけど、わざわざ体に負担かけなくても自然に出てくるのを待ってもいいと思う。このままここで見てもいいし、日赤に戻ってもいい。もちろん希望なら手術をここですることも出来る。

→このタイミングでいきなり転院するのも何か違うなとも思うし、いつ始まるかわからない出血を待つのは精神的に嫌だから日赤で手術予定。(わざわざ妊婦だらけの所に手術しに来るのもキツいし)

・今までどこの病院にかかってどんな治療したの?まだ若いし妊娠経験あるのに、体外の必要無いんじゃない?

→治療歴ざっくりと、元々多嚢胞で排卵少ないのに子宮外で卵管片方になったこと、夫側も問題あるのを説明。そんな話聞いてくれるとも思ってなかったのに、話したこと全部カルテに手書きでメモしてくれててびっくり。

しかも話の1つ1つを更に掘り下げて聞いてくれるから、待ってる人めっちゃ居るのに大丈夫…?って気が気じゃなかったです。

・(染色体検査について聞いてみたら)高いし原因不明で終わることが多い。もし原因がわかっても治療法があるものは少なくて、結局次の妊娠を目指すしか無いからあんまりやる意味は無いと思う。でも異常が見つかれば流産は仕方がなかった事と納得できるから、そういう意味では良いものでもある。うちではやってないんだけど…まぁ別に検査キットを取り寄せればいいだけだから、希望があれば出来るよ。1回もやったことないけど!ハハハ!

ノリ軽っ…!でもそれなら日赤でやってねって言えばいいだけなのに、わざわざ面倒見ようとしてくれる(しかもこんな、わけわからん飛び込みの初診の奴を?)ってすごいなと思いました。

そのあとも「納得できた?」「他に気になることは?」って色々聞いてくれるんだけど…既に診察室に入って3~40分。ちなみに先生は1人(!)

外で待ってる妊婦さん達にさすがに申し訳なさすぎて、聞きたいことあった気がするけど忘れる。でも先生があまりに良い人すぎて、何で今日来たのかだけどうしても伝えたくなりました。

シオリ:妊娠したらここで産みたいと思ってたんですけど、今回流産になったらまた次は何年後になるもわからなくて。一度も来たことない病院をずっと心に決めておくのもなと思ってて、それで来てみたかったんです。また不妊治療頑張って、ここに戻ってきたいと思いました。

先生はニコニコしながら聞いてくれて、最後に…

焦らなくて大丈夫。35で一人目を産んで高齢出産になっても、みんな当たり前に二人目も産めてるから。ここに来る人達だって、最近はそれくらいの歳が多いんだよ。だから頑張って!待ってるね。

と…全く根拠のない励ましで送り出してくれました(笑) 先生という立場で言っていいこととはあんまり思えないけど、私はその明るさに救われて少し前向きになれました。

良い先生だったなー。本当に来てよかった…。

からの、お会計…¥9600

たたた…たっけえー!(;・∀・)

エコーと初診だけでそんなにすると思ってなかったから手持ちが少なく、しかもカード不可。急いで夫を呼び戻したものの2人合わせてギリッギリ。何とか事なきを得ました…。

結果的には、何も進展が無いのに無駄だったかもしれない。でも次の受診までの1週間、奇跡の継続の可能性を気にしながらモヤモヤ過ごすより、流産だと切り替えて今後の事を考えておける。それだけでも充分ここに来たかいがありました。ギリギリまで迷ったけどやめなくてよかった。

改めてユズオと、今後のことの話し合いです…。

ここまでの治療費総額…¥1,280,990

No.193に続きます。

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