No.143ー移植直前に精神崩壊した事件

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20代から不妊治療をしているシオリとユズオ夫婦のブログです。子宮外妊娠や体外受精などの経験を絵日記風に紹介しています。

※過去4年分の事を遡って書いているため、記事はリアルタイムではありません。治療歴はこちらから

★2020年8月頃のお話です。

★前回のお話はこちらから→No.142 ルティナスの使用感

事件は移植の3日前に起きました・・・。

まずね、私は初めての胚盤胞移植でかなり気合いが入っていたんです。皆そうだと思うけど、出来ることがあるなら全部やりたいし、良いと噂の事ならジンクスでも何でもやっておきたい。移植が決まってから、毎日検索魔になっていました。

そこで見つけたのが、「移植前の仲良しが着床率を上げる」っていう説。

そんなもんは気持ちの問題だって言われるかもしれないけど、気持ちの問題も大事でしょ?それに私はその説、一理あると思ったんです。

ホルモン周期の胚盤胞移植って行為も排卵も必要無いわけだから、いきなり受精卵入れられた子宮からしたら「この子誰よ?!」ってなって排除してしまう可能性あるんじゃないかって。だってもし、一回もした覚えないのに妻がいきなり妊娠したら夫は純粋に喜ぶのか?って言ったらまず怪しむと思うの。それと同じようなイメージで。

だから、 「1つの安心材料として移植前に絶対仲良ししたい」っていうのは前もってユズオに伝えてありました。

でも我が家は普段から、排卵時期とか関係なくそれなりに多い方だったので特に心配はしてなかったんだけど…何となくしばらく無いまま迎えた移植の3日前・土曜の夜。

ユズオが久しぶりにその気に!と思ったら、最後まで出来なかったんです。理由はルティナスの残りの感触が気になるから。

…知らんがな。とも思うけどその時はまぁ、仕方ないね~、わかるよ~って感じで笑って終わって、じゃあそれなら明日は夜の薬を入れる前に、早めにお風呂入って時間作ろ?って話しておやすみ。

で、日曜日。いくらでもチャンスはあったのに結局何もしないまま遅くまでスマホいじってて、やっと寝室来たのはとっくに夜のルティナス入れた後。一応誘ったけど、やっぱ感触気持ち悪いから無理。でまたスマホでゲーム。

いや待って?初めての移植だからやれることはやりたいってお願いしたよね?

もう明日しかチャンス無いんだけど…土日でこれなら平日はもっと無理じゃん。何で1日くらい協力できない?何でこの状況でゲーム優先…?

その姿見てたら虚しくなって、「シオリの事はどうでもいいの?」ってボソっと聞いたら、スマホ見たまま「うん」って。

・・・は??今うんって言った

毎日薬で辛いのとか耐えて何のためにやってきたんだとか、一瞬で色んなものがぶわぁ~っと溢れて涙が止まりませんでした。

でもユズオにとってはあくまで「今日は・・・気が乗らなかった」程度の事で、さっきのも全然聞いてなかったけど生返事しただけで、多分何も気にしてない。それは何となくわかるんだけど、今その対応は絶対駄目でしょ…。

ユズオは、なんか泣いてるけど意味がわからない→しばらくなだめたけど落ち着かない→眠くなっちゃった→で、泣き続けるシオリを放置して先に寝やがりました。

え、この状況で寝るって正気?

そのあと1人で色んな事考えてたら思考が悪い方に悪い方にと止まらなくなり…過呼吸になるくらい泣き、泣き疲れて寝ました。

翌日、目が覚めた瞬間また溢れだした涙。シオリは寝たら忘れるタイプの人じゃないから、昨日の気持ちをそのまま引き継ぐ感じ。(でも前日と全く同じテンションで泣いたのは初めてで自分でもびっくりした)

ユズオは多分1日寝るとリセットするタイプだから、「まじか」みたいな顔。

月曜の朝で話し合う時間も当然無く、お互い気まずい空気のまま仕事に送り出しました。

No.144に続きます。

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